誰しも、他人の前では素の自分を見せにくいものですよね。いいように見られたい、普段の姿を隠していたい、自分を前面に出して嫌われたくない、など、その理由は人それぞれでしょう。特に、印象が重要になってくる仕事上の関係ともなれば、誰にも着飾らないままでいるのは難しいことです。
そこで今回は、仕事でより多くの人と関わる接客業の経験者を対象に、職場と私生活では性格を変えているかどうかのアンケートをとってみました。
良好な関係を築くには重要?6割以上がキャラを変えている!
アンケートの結果、約3分の2の方が職場でキャラを変えていると回答しました。
・本当はかなりの短気だけど、職場ではおっとりキャラになって人間関係を円滑にしている。(30代/女性/パートアルバイト)
・普段のキャラだと、あまり愛想が良くないので、無理にキャラを作ってるから。(20代/女性/学生)
・お客様の前では常に笑顔を絶やさない、楽しく帰ってもらう!!をモットーに行っていたのでテンションを高く、普段よりも明るく振舞っていました。(20代/女性/契約派遣社員)
・テンションを上げて接客しないと心が折れます。成績にも直結するので好かれるキャラになってます。(40代/男性/無職)
明るい性格を演じていた方がお客様にも喜んでもらえるし、人間関係を円滑にできるから、という声が多く寄せられました。特に、普段の自分が人付き合いに向いていない性格であることを自覚している方は、より自発的にキャラを変える傾向にあるようです。やはり、素の自分を偽ってでも、周りとの関係を大事にしたいと感じているのかもしれませんね。
接客は丁寧に!でもストレスは溜めたくない!
職場でキャラを変えているという方が過半数を占めた一方、約3割の方は変えていない・変えているつもりはないと回答しました。
・お客さんと接する時は、もちろん多少変えるが、仕事仲間に対しては変えなくても受け入れてくれるから。(20代/女性/専業主婦)
・多少の仕事スイッチは入りますが、基本的なキャラクターは変えません。仕事以外でも人と接したり笑顔でいる事は多いです。(30代/女性/専業主婦)
・キャラを変えてしまうと、ストレスが溜まるので常に素の自分でいます。(20代/女性/パートアルバイト)
・そんな疲れるような事しません。いつかぼろが出てしまうと思うので、いつも通り、普段と同じです(30代/女性/会社員)
寄せられた回答の中でも特に目立ったのが、「素の自分でも受け入れてくれる」「キャラを変えてもいつかバレるだろうし、ストレスになる」という類の意見でした。お客様に対する接客ではきちんと切り替えて、仕事仲間には自然体で接している方が多いようです。
いつも一緒にいる相手に対して着飾っても、気疲れするだけと感じているのかもしれません。同じ職場に自分をさらけ出せる相手がいるというのは、とても幸せなことですよね。
キャラを変えるのはストレスが溜まらない程度に!
アンケートの結果、多くの方が職場では自分のキャラを変えているということがわかりました。コミュニケーションが重視される仕事では、本来と違う自分を演じてでも周りとの関係を大切にしたいものですよね。ですが、いつも一緒にいる相手にまで性格を偽って接していては、気疲れしてしまうことも確かです。
お客様に対しても、仕事仲間に対しても、良好な関係を築くには明るい自分を演じることも必要ですが、無理のあるキャラを続けていてはストレスが溜まってしまいます。どこまで本来の性格に近いキャラを演じられるかが、重要なポイントになってくるのかもしれませんね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2015年11月04日~2015年11月18日
■有効回答数:100サンプル